川縁の道

俺たちは近くを流れている川の河川敷を意味もなく北上しながら歩いていた。一ヶ月前ならまだ花も残っていただろう桜並木は、今はただしょぼくれた川縁の道でしかない。

散策にうってつけの川沿いなので、家族連れやカップルとところどころですれ違う。

(中略)

護岸工事された浅い川のせせらぎを眺めながら朝比奈さんが呟くように言った。

「涼宮ハルヒの憂鬱」P143

北口駅前の描写

北口駅前はこの市内の中心部に位置する私鉄のターミナルジャンクションということもあって、休みになると駅前はヒマな若者たちでごった返す。そのほとんどは市内からもっと大きな都市に出て行くお出かけ組で、駅周辺には大きなデパート以外に遊ぶ所なんかない。それでもどこから湧いたのかと思うほどの人混みには、いつもこの大量の人間一人一人にそれぞれ人生ってのがあるんだよなあと考えさせられる。

「涼宮ハルヒの憂鬱」P138

北口駅前に集合ね!

次の土曜日!つまり明日!朝九時に北口駅前に集合ね!遅れないように。来なかった者は死刑だから!

「涼宮ハルヒの憂鬱」P136

「死刑て。」というキョンのつっこみにもかかわらず、SOS団の活動がいよいよ始まります。

 

北口駅前。 景観が眼に浮かぶようですね。

 

SOS団始動

この世の不思議をよ!市内をくまなく探索したら一つくらいは謎のような現象が転がっているに違いないわ!

「涼宮ハルヒの憂鬱」P136

 

第一回SOS団全体ミーティングで発せられたハルヒ団長の言葉。

果報は寝て待て。昔の人は言いました。でももうそんな時代じゃないのです。地面を掘り起こしてでも、果報は探し出すものなのです。だから探しに行きましょう!

 

「何を?」というキョンの質問に答えたのが上の「不思議」です。

 

市内をくまなく・・・・たくさん、たくさん 市内を歩き回ってほしいですね。

光陽園駅前公園

電車や車の立てる喧騒を背中で聞きながら俺は自転車を押して公園に入っていく。等間隔で立っている該当、その下にいくつかかたまって設置されている木製のベンチの一つに、長門有希の細っこいシルエットがぼんやり浮かんでいた。

「涼宮ハルヒの憂鬱」P112

SOS団のそもそも

お知らせしよう。何の紆余曲折もなく単なるハルヒの思いつきにより、あたら行く発足するクラブの名はここに決定した。

SOS団。

世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団。

略してSOS団である。

(中略 = 面白いところなので ぜひ本編でお読みください)

なぜに団かと言うと、本来なら「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの同好会」とすべきなんだろうが、なにしろまだ同好会の体すらたっていない上に。何をする集団なのかも解らないのである。「それだったら、団でいいじゃない」という意味不明なハルヒのヒトコトによりめでたくそのように決まった。

「涼宮ハルヒの憂鬱」P65

ただし、後になって学校(生徒会)に申請を出す時には

生徒社会を応援する世界造りのための奉仕団体(同好会)」(略称・SOS団)

と名乗っている。

「涼宮ハルヒの憂鬱」P298

 

山の上の学校

この学校がえらい山の上にあることで、春だってのに大汗をかきながら延々と続く坂道を登りつつ手軽なハイキング気分をいやいや満喫している

「涼宮ハルヒの憂鬱」 P9

 

P252では

ナチュラルハイキングコースが学校への通学路になっている虚しさ

と描かれている。夏の暑い日のことである。